ジェラートはイタリアのアイスクリーム
イタリアのアイスクリームをジェラートと言います。ジェラート屋さんと言えば、イタリアンジェラートの製法で作っているアイスクリーム屋さんです。
日本では一般的にアメリカから入ってきたアイスクリームをアイスクリームと呼んでいます。
イタリアのコーヒーは、圧力をかけて抽出する「エスプレッソ」が一般的ですが、アメリカでは「アメリカンコーヒー」が一般的。それと同じように、イタリアのアイスクリームの作り方で作ったものをジェラートと言います。
イタリアのアイスクリーム、ジェラートの作り方は?
ジェラートとは、イタリア語で「凍った」という意味を持ちます。ジェラートは、果物や野菜、ハーブやスパイス等と乳製品で作ります。旬の素材を使うことが多く、ひとつのお店で様々なバリエーションのフレーバーを提供していることが多いです。
空気の量による違い
ジェラートは機械で作るものがほとんどですが、どれくらい空気が含まれるかで、舌触りなどが変わってきます。空気の量が少ないほど冷たく感じるようです。一般的にジェラートの空気を含む量は、アイスクリームよりも低く、30%くらいが空気の量と言われています。アイスクリームは60%以上空気が含まれています。同じくらいの大きさの見た目ならば、アイスクリームよりジェラートの方が中身が詰まっているとも言えます。
日本の法令による分け方
日本の法令では、乳固形分15%以上、そのうち8%以上乳脂肪分のものだけを「アイスクリーム」と呼ぶと法令で決められています。イタリアンジェラートは、乳脂肪分が5%くらいの量で作るので、法令上の分け方によると、アイスクリームではない、となります。
乳固形分 | 乳脂肪分 | |
アイスクリーム | 15%以上 | 8%以上 |
アイスミルク | 10%以上 | 3%以上 |
ラクトアイス | 3%以上 | – |
氷菓 | – | – |
この分類には「ジェラート」という項目はありません。法令上の分類は「アイスミルク」ですが、イタリアの製法で作っているものは「ジェラート」と名乗るでしょう。
アイスクリームよりも健康的なイメージが高い
イタリアでは、風邪を引いたときにお医者さんが、ジェラートでも食べてゆっくり寝て休んでね、とアドバイスするくらい、栄養価が高く、身体に良い食べものとして親しまれています。日本のアイスクリームの印象とはだいぶ違っていますね。というのも、フレッシュな果物やハーブなど、新鮮な食材や牛乳だけで作ることが多いからです。(もちろん添加物がたくさん入っているものもあり、その場合はNGですが)まだまだ日本ではこれから広まっていく段階かと思いますが、世界中で親しまれています。
ジェラート屋さんにおけるジェラートとシャーベットの違い
ちなみにジェラート屋さんのメニューを見ると、○○のジェラートの他に○○のシャーベットと表記されているところがあります。お店にもよりますが、乳製品を使っていたらジェラート、使っていなかったらシャーベットと分類しているお店もあるようです。ちなみにシャーベットはイタリア語で「Sorbetto」ソルベットです。
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